KODAK EKTAR H35 爆速開封、実写レビュー 作例
こんにちは「kio」です。
今日は、SNS等で話題沸騰だった(一部の間では)7/1日新発売のフィルムハーフカメラ
【KODAK EKTAR H35】の爆速開封実写レビューを書いていきたいと思っています。
簡単な使い方、と作例もありますので是非最後までご覧ください。
2本目のフィルムで撮った作例付き【コダックハーフカメラを使ってみて感じた良い所、悪い所】記事も書きました。
ISO400での撮影もしてみました。
早くもAmazonでも販売されてました。
8/1日時点で各オンラインショップ等は在庫がちらほら出てきているようで
https://amzn.to/3JqgYD8はじめに
地元の写真店で予約していたので7/1発売日の朝一、オープンと同時に取りに行き近くの海でサクッと試し撮りしてきました。
購入価格は税込み7700円(僕が購入した店では単四電池4本と、パトローネキーホルダー付き)
大体どこでも7,200円~8,000円位で販売されているようです。
撮り終わってすぐに現像!
おそらく実写レビューとしては日本一早いんじゃないかと思っています(笑)
それにしても今この時期に新製品のフィルムカメラを発売してくるKODAKさん凄いと思います。
では早速開封です。
開封、付属品
カラーは【セージ】をチョイス。
その他【ブラック】【ブラウン】【サンド】の合計4色展開。
付属品は【布袋】【ハンドストラップ】【クイックスタートガイドのQR】
袋と、ハンドストラップに【KODAK】ロゴが嬉しいです。
因みにざっとネットを見てみた所【セージ】が一番人気みたいですね。
※電池は別売りです。別途単4電池をご用意下さい。
外観
次は外観です
外観は、わかってはいましたが【オールプラスチック製】です。
画像だと合皮か何かかと思っていましたが、カラーの違いは正面部分が貼り革のようなパターンのプラスチックに塗装してあるだけですね。
古い金属の塊のようなフィルムカメラを使っている身としてはちょっと心配になるレベルで【華奢】。
特に巻き取りレバーがすぐ壊れそう、、、
正面以外のシルバー部分の塗装は金属メッキ風。
うん、、、
高級感余り感じられませんね(笑)
でもいいんです!!
そんなのわかってましたから!!
でも、金属風塗装とか、革風の型押しのプラスチックとか頑張っている感はあります。
同じコダックのM35、38よりは見た目もクラシカルでコダックULTRA F9に近いですね。
そもそも1万円を切る価格なので昔の金属の塊のカメラ達と比べるのは酷ですね。
ファインダーは完全素通し。
これは余計なものが一切ないのでかえって集中出来るかも。
通常のフレーム両サイドにマスクで覆う様な感じでハーフサイズのフレームになっています。
それとこのカメラはプラスチックレンズを使っています。
カメラを入れる布袋はついていますが、レンズむき出しで保管するのが嫌な方はこちらをお勧めします。
27㎜のレンズキャップ。完全にぴったりというわけでは無いですが、しっかりハマりますよ!!
https://amzn.to/3y6ans8↑上記リンクのレンズキャップは”品切れ”になってますね、自分で試したので使えるかわかりませんが、27mmレンズキャップのリンクも貼っておきます。
一応27mmで内側から抑えるタイプの物であれば使えるかもしれませんので、どうしてもレンズキャップが欲しい方は試してみるのもありかもです。
スペック
次はこのカメラのスペック
箱裏に書いてあります。
- フィルムフォーマット:35㎜(ハーフフレーム)
- フィルムトランスポート:手動巻き取り、巻き戻し
- 光学レンズ:22㎜ F9.5 2エレメント光学グレードアクリルレンズ(プラ2枚玉って事かな)
- シャッターリリース:1/100
- フラッシュ:内蔵
- 電源:1 AAAアルカリ電池(単4電池1本使用)
- 寸法:110(W)×62(H)×39(D)mm
- 重量:100(G)
- 材料:ABS
との事。
触ってみると確かに物凄くコンパクトで軽いですね。
大きさは手のひらにすっぽりと収まるサイズ感です。
電池が必要ですが、これは内蔵ストロボのみに使用します。
晴れの日中で野外であれば電池がなくても写真は撮れます。
簡単な使い方
ここから初心者の方に向けて簡単な使い方。
↑↑↑説明書リンク↑↑↑
わかるよーって方は「作例へどうぞ」
使い方は簡単。
まずは単4電池を1本入れます。
次はフィルムを入れます。
裏蓋を開け、底部巻き戻しレバーを下に下げフィルムを装填します。
フィルムを入れたら左の軸のスリットにフィルム先端を差し込み、フィルムの穴とボディーのギアの様な物が嚙み合ったのを確認し、フィルム巻き上げダイヤルを止まるまで回てしっかりフィルムが軸に巻き取られているのを確認したら蓋を閉めます。
蓋を閉めた時「パチン」と音がすればしっかりしまっています。
蓋を閉めた後に底部巻き取りレバーを回し、フィルムのたるみを取っておくのも有効です。
フィルムを入れたら上部窓にフィルムカウンターがありますのでそちらが「1」になるまで巻き上げ、シャッターを押すを繰り返します。
巻き上げている時に底部巻き取りレバーが巻き上げに応じて回っていればフィルムはしっかり装填されています。
写真を撮ってみよう
写真の撮り方も簡単。
基本「写ルンです」と全く一緒。
撮影手順。
- フィルムを巻き上げる
- 1.5m以上被写体から離れる(ここ特に重要)
- ファインダーのフレームを覗いて構図を決める
- 手振れに注意してシャッターボタンを押す
以上1~4までを規定枚数まで繰り返せばOK
撮影のコツとしては基本野外での撮影を前提に作ってあるカメラなので、快晴~曇り位であれば全く問題なく写真は撮れます。
それと、撮影手順2にもありますがカメラから撮りたい物まで最低1.5m以上距離を取りましょう。
このカメラは1.5m以上距離が開いていれば1.5m~∞までピントが合ったように見えます。
その他撮影のコツ、注意点。
室内等で撮る場合は「ストロボ」をオンにしましょう。
このカメラのストロボのスイッチはここです。
ストロボのスイッチをオンにすると背面ファインダー左にある「Ready」ランプが点灯しますので、それがストロボ使用OKの合図。
特にISO100のフィルムを使うときは、暗目の日陰や、室内などは必ずストロボをオンにしましょう。
但し、ストロボは遠くまでは光が届きません。
光が届く範囲は3m程度だと思ってください。
暗い場所で遠くの物を撮ろうと思いストロボを付けても光が届かず真っ暗なんて事にならないよう注意!!
それと、ストロボは使わないときはオフにしておいて下さいね。
使ったらオフにする癖をつけておかないと、ストロボが光って欲しくない時にも「ピカッ」と光って大いに焦る事になりますよ(経験あり)
フィルムを取り出そう
36枚撮りフィルムを入れていて72枚超えたのにまだ巻き上げ出来る、、、、、、
と不安になってきますが、その時底部レバーも一緒に回っていれば大丈夫。
ハーフカメラはフィルムカウンターが既定の数字になっても経験上プラスで撮影できます。
そのうち巻き上げダイヤルを回すのが固くなってくるのでそうなったら、ボディー底部の「ポッチ」を押しながら同じく底部の巻き取りレバーを書いてある矢印の方向にクルクル回していきます。
しばらく回しているとカチッと音がして回す感触が軽くなるので、そうなればフィルムの巻き取り完了です。
撮影お疲れさまでした。
あとは写真店にフィルムを持っていき現像、スマホ転送、データCD、プリント等お好きな方法で楽しんで下さい。
合わせて読みたい
実写、作例
さて、やっと作例です(笑)お待たせしました。
現像後データ化無補正。
富士フィルム業務用100使用。
一枚づつの写真と、組み写真合わせてどうぞ。作例多めです。
ハーフカメラなのでここからの作例の様に二枚一組での「組写真」も楽しめます。
最後に
いかがでしたか?
まぁ、
予想通りです。
写ルンですとほぼ一緒の写り(笑)
ただ、ハーフカメラなので一枚のサイズが通常のフィルム写真サイズの約半分程ですので大きくプリントする場合などは注意が必要。
ピントは遠景は少し甘い感じがしますが、3m~10m位はそこそこ良さそうです。
でもそんなのいいんです。
このカメラの魅力はたくさんあります
- 【ハーフカメラ】である
- 2022年にフィルムカメラの新製品として世に出てきた
- KODAK製
- デザインが良い(クラシカルな見た目がGood)
- コンパクトで軽い
- 名前に【EKTAR】が冠されている
以上の理由だけで購入する価値はあるかと思っています。
因みに、作例の写真はずいぶん「白っぽい感じ」に見えるものがあると思いませんか?
それもそのはず、このカメラは固定シャッタースピードとF値のため野外快晴の海では約3段ほどオーバーになってしまいます。
ただこれは現像後全く補正をかけずにデータ化したもので、通常データ化やプリントの際は、明るさ、コントラスト、彩度等補正をしてくれるお店もあります。
次の写真は明るさだけライトルームにて補正しました。
ちょっと補正かけただけで作例の写真と比べても空の色がしっかり出てきますね。
最後の写真だけかなり明るさを下げて、コントラスト上げました。
写ルンですとかの写真も大体晴れの日中野外で撮った写真は無補正ではオーバー写真が多いと思いますが、少し明るさ補正するだけで綺麗な写真になりますので安心してください。
個人的には画質的にもISO100で使いたい所です。
但し、ISO100だと日中野外での撮影が中心じゃないとスペック的にキツそう。室内でISO100フィルムだと少し光量足りない感じはしました。
フィルム選択も悩ましいですね。
今後、写ルンですとの比較も面白そうです。
そんなこんなで、今回購入して、爆速で試し撮り、現像、作例の記事を一気に書いてみました。
次のフィルムはゆっくり撮っていきたいです(笑)
フィルムも、現像代も高くなっていく一方ですので、フィルムカメラ最初の一台に「KODAK EKTAR H35」いかがでしょうか。
何より、何も考えずシャッターを押せば簡単にフィルム写真を楽しむことが出来るので最初の1台にはオススメです。
写りすぎないのが良い雰囲気を出してくれるカメラでした。
最後まで見て頂きありがとうございました。
少し前よりは値段は落ち着いてきた感じですが、それでもやはり高いですね、、、今後値上げもあるのでもっと上がりそうです。
2 Comments
田中
今日 こんだけの暑さです
どうしても 露出は オーバー気味ですよね
蓋を使い 一段 下の
f:12位に
出来ませんでしょうか…
ご検討を…
kio
コメントありがとうございます。
物凄い暑さですね、、、、写真を撮りに行くのも一苦労ですw
この時は海で撮影のどピーカンだったので、なおさら明るい陽射しでした。
やはりISO100でもどうしてもオーバー気味になっちゃいますよね。
何とか出来ないか考えてはみたんですけど、物理的に本体を改造するくらいしかどうしようも無いという結論に達して諦めました。
ネガはラチチュードが広いのでこれ位のオーバーであれば、何とかプリントや、スキャン時に救えるのでこればかりはそういうカメラだと思って割り切って使っています。
結局このカメラのウリは「写ルンですの様にシャッターを押すだけで使える」のが良い所ですから、可変の絞りとかにしちゃうとある意味本筋からは離れちゃいますね。
実際このカメラ最初の内は何本かカラーもモノクロも通しましたが、結局最近はオリンパスペンシリーズや、キヤノンデミばかり使ってますw